見つかった貴重な線香水車

 和歌山県上富田町に住む井澗洸介さん(34)。4年前、和歌山大学の教授らが調査に訪れたことがきっかけで、所有する小屋に残されていた貴重な水車の存在を知りました。

 (井澗洸介さん)「そんな水車あるの?って聞いたら、うちのじいちゃんは、うん昔からのやつあるでって。今までこの小屋の存在は知ってたんですけど、中に水車があることは知らなかったんですよ」

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 井澗さんの高祖父・井澗和三郎さんは1910年、この地で水車を買い受けて線香の製造を始めました。

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 当時、地域の人が原料となる木を集めて水車小屋に売りに来るなど、水車小屋は地域の中心地でした。

 (井澗洸介さん)「大人たちにとっては仕事の場であり、子どもたちが集まってお小遣い稼ぐ場でもあったし、地域のいろんな方が集まる場でもあったという感じですかね」

 約100年以上にわたり地域の産業を支えた水車でしたが、石油エネルギーへの転換などから事業は衰退していきました。