■第19回世界陸上競技選手権大会 第8日(日本時間27日、ハンガリー・ブダペスト)

男子棒高跳の決勝が行われ前回王者で世界記録保持者のA.デュプランティス(23、スウェーデン)が6m10を跳び、大会連覇を果たした。自身7度目となる世界記録更新(6m23)に挑戦したが失敗に終わった。

先月中旬に臀部の付近をけがして3週間休んでいたデュプランティス。コンディション不良も心配されたが他選手と同じ5m55からスタートさせると、軽々とバ-を越えスタジアムの観客を驚かせた。

続く5m75はパスし、バナナを食べながら状況を見守る。さらに5m85を1回で難なくクリアすると、次の5m90は再びパス。余裕をもって5m95、6m00を成功させるとを軽くガッツポーズした。6m00をクリアしたのがE.J.オビエナ(27、フィリピン)と2人だけになり、メダルの色をかけた争いとなる。
しかし、6m05を一回でクリアしたデュプランティスに対してオビエナが失敗。デュプランティスは続く6m10を跳び、雄たけびをあげガッツポーズ、金メダルを獲得した。

その後、バーの高さを一気にあげ、自身の持つ世界記録6m22の1cm高い6m23に挑戦したが3回とも跳躍は失敗。7度目の世界記録更新はお預けとなった。それでも、一人、別次元の跳躍を見せたデュプランティスは父でコーチのグレッグさんと抱き合いながら大会連覇を喜んだ。

【男子棒高跳 結果】
金メダル A.デュプランティス(スウェーデン)6m10
銀メダル E.J.オビエナ(フィリピン)6m00※AR
銅メダル K.マーシャル(オーストラリア)5m96※PB
     C.ニルセン(アメリカ)5m95※SB
※AR=エリア記録、PB=自己ベスト、SB=今季ベスト