内閣改造はいつ?
ーー取りざたされいてるのが内閣改造。自民党の役員の任期が切れるから9月に?
政治ジャーナリスト 田﨑史郎さん:
自民党の役員任期は1年ってことになっていて、正確に言うと8月までなのですけども通常は自民党の総裁任期に合わせて9月末に行うのが慣例化しているのです。今、岸田さんに「内閣改造をどうしますか?」と聞くと、公式な見解は「今、何も決まっていません」と言う。「やらない」とは言ってないのですよ。「決まっていない」という言い方されるのです。そして自民党の執行部の方にはどういう言い方をしているかというと、9月の第2週か、第4週かという話をされているのです。第2週というのは11日の週と、そして25日からの週。そのどちらかにやるつもりですということは総理が言われているんです。メディアの方は、9月中旬じゃないかと報道しているのですけれども、そこは、日程的になかなかちょっときつくなってきているなと僕は思っています。G20から帰ってくるのが11日の朝か昼なんですよ。そうするとその日は難しいかなと。12日、13日でできるかと、その後、岸田派の研修会もある。今度の内閣改造は総理周辺に聞くとやはり非常に難しいというんですよ。難しいならば、その前の事前調整が必要なんですよね。
ーー難しいっていうのは、今回どういうふうに変えるか、とかいろんなことがあるわけですね。
政治ジャーナリスト 田﨑史郎さん:
それが1週間前(ASEAN首脳会議・G20首脳会議で)、日本にいないわけです。調整ができないんですよ。帰ってきてからすぐパンパンパンとやれるようなものでもない。そうすると、僕の今の感じでは25日からの週じゃないかなと思って見ています。僕はその中旬がますます難しくなってきているなと思ったのは、ガソリンの値下げをやりますと、電気・ガス代も10月以降も安くなるようにしますみたいなことを決めて、9月に経済対策を作って、10月の臨時国会で補正予算を提出する予定なんです。9月の経済対策をまとめるのはおそらく中旬なのです。経済対策を官邸サイドの情報だと、今の体制でやりたいってことなのです。今の大臣、あるいは党4役の体制でやりたいってことなので、そうするとそのときまで経済対策決めるまで、大きな改造というのはできないだろうと考えられて、後半の方かなというふうにちょっと見ているのです。断定はしません。

党役員人事の注目は茂木幹事長「総理は今悩んでいます」
ーーやはり注目の人事、一番は?
政治ジャーナリスト 田﨑史郎さん:
調整のポイントは党役員では茂木幹事長が続投するのかどうかということです。内閣では河野さんが続投するのかどうか、これに注目が集まっているのです。茂木さんについては、茂木さん本人は続投に自信持っています。でも総理に近い人に聞くと、2人が同じことを言われているのですけども、「総理は今悩んでいます」と。茂木さんが今まで挙げられてきた実績をね、4月の補欠選挙で勝利しましたし実績を上げてらっしゃるのです。麻生さんは、それはむしろかっているのですね。ちゃんとやっているじゃないかということなのですがでも、幹事長というのは絶大な権力を持ちます、持っています。岸田さんにとって、将来ライバルになることは、わかりきっているわけです。
ーー茂木さん本人も隠してませんね?
政治ジャーナリスト 田﨑史郎さん:
岸田さんにとって茂木さんを幹事長続投させるってことは、自分のライバルに力をつけさせるみたいなもんなんです。そこで、「茂木さんが力つけちゃうよな」と、でも今の党内状況から見て、党内で派閥としては(茂木派は)、第2派閥、清和会・安倍派につづいてね。それを幹事長から外せるかとか、そういうとこでまた悩んでらっしゃるっていうのが実態だと思います。