野球解説者で、大谷選手と同じヒジの手術(トミー・ジョン手術)の経験をお持ちの五十嵐亮太さんにお話をうかがいます。
損傷の要因と、手術の可能性
南波雅俊キャスター:
大谷選手、右ヒジのケガ、靱帯の損傷ということで、今シーズンは登板はしない。ただ、指名打者では出場していく可能性もあるというわけです。大谷選手は2018年10月に、トミー・ジョン手術、靭帯の移植手術を受けています。今回、2度目の靭帯の損傷になるわけなんですけれども、野球専門のクリニック、ベースボール&スポーツクリニックの馬見塚尚孝理事長によると、なぜ再び損傷したのかについて、「疲労がたまった状態で、100マイル(160キロ)を超えるような速球を投げていたのが、要因ではないか」ということです。ケガをするには、いろんな要因があり、フォームなどいろいろある中で、疲労と速さ、強度、ここを強調されていました。

二刀流の復帰は、いつ頃になるのかについて。前回、トミー・ジョン手術を行ったのは2018年10月で、そこから1年9か月以上経った2020年7月に復帰登板がありました。そのシーズンは2試合登板。ただ翌年には、9勝を挙げる活躍。

馬見塚理事長は、「二刀流として、早く復帰するために、手術をするという考え方もあるのではないか。ただ、2回目の手術というのは、1回目よりも復帰まで時間がかかる。いま手術をしたら、復帰は2025年8月ぐらいになるのではないか」というふうに言っています。
仮に手術をしても難しい、という意見もあるんですけど、馬見塚理事長は「大谷選手のことなので、きちんとリハビリをして、再び二刀流が見られる可能性は十分にあるのではないか」というふうに見ています。