当時のニセ僧侶“10日間で15万円”だまし取る

高柳キャスター:
そんな中で、2016年にNスタがニセ僧侶を取材しています。
2016年、花見客でごった返す上野恩賜公園で、外国人観光客に声をかけるニセ僧侶がいました。
禁煙の場所の駐車場でタバコ吸い、ポイ捨て
さらには歩道橋に座り込み、スマートフォンでゲームを楽しんでいます。
その後、イカ焼きとお酒をたしなむ姿を見せるなど、僧侶とは思えない行動をとっていました。

そして、2016年、Nスタが日本にあるアジトを直撃した際、男性2人はこんなことを話していました。
中国の浙江省から来た農家出身」だと言います。
そして、浙江省の現地のブローカーに600元(当時約1万円)を渡すことで、日本のアジトへ送ってもらっていたということです。
だまし取った金額は、10日間で15万円(1人あたり)との事です。この中国・浙江省の農家の方たちの年収は約10万円なので、10日間で15万円となると、かなりの金額だということがわかります。

海外に行って「NO」と言えるか

井上貴博キャスター:
このときは、ある程度犯行グループであるということは認めて喋っているということですか?

高柳キャスター:
そうですね。このときには自分たちがやっていたことを認めていました。

井上キャスター:
この元締めを一網打尽にするというのは大切ですし、摘発を続けるというのは重要だと思うんですけど、いきなり道端で言われたら、なかなか外国人観光客の方からするとわからないだろうなと思うんですよね。

田中ウルヴェ京スポーツ心理学者(博士):
私が海外に行ったら、「そんなものかな」みたいな騙され方はやはりしかねないですよね。「いりません」みたいにしっかり「NO」と言える人がどれくらいいるのかなど、その辺りわかんないです。でも「そんなものかな」みたいに思ってしまうというのはありますよね。