5年ぶりに「渇水調整連絡会」1割節水で合意

こうした事態を受け、石川県庁で24日、「犀川水系渇水調整連絡会」が5年ぶりに開かれ、水力発電や農業などの関係機関が1割の節水を目指すことで合意しました。

今後の水位の見通し(赤)を説明する石川県の担当者=24日午前

石川県河川課の越井信行課長は「現状は問題ないが、このまま減り続けると、いずれは(水が)なくなる。少しずつ河川水を取る量を減らす工夫をしていく」と述べ、関係機関からも節水への理解が得られたという認識を示しました。

石川県は、現時点では一般家庭への影響はないとしていますが、今後水不足が続けば、節水を呼びかける可能性もあるとしていて、市民生活が天候に大きく左右されそうです。

金沢市を流れる犀川=24日午後

気象庁「少雨を解消する可能性小さい」

新潟地方気象台は24日、「少雨に関する北陸地方気象情報」を発表し、農作物や水の管理に注意を呼びかけました。

北陸地方では7月下旬から高気圧に覆われて晴れる日が多くなっていて、7月21日から8月23日までの雨の量は、新潟で0ミリ、金沢で40ミリと、ほとんどの地域で平年の3割以下にとどまっています。

今後1週間は、ほぼ平年並みで雨の降る日もあるものの、気象台は「少雨を解消する可能性は小さい」としていて、十分な注意を呼びかけています。