■第19回世界陸上競技選手権大会 第5日(日本時間23日、ハンガリー・ブダペスト)

女子やり投げ予選に前回のオレゴン大会で銅メダルを獲得した北口榛花(25、JAL)が登場。2投目に63m27を投じ、決勝進出を決めた。予選通過ラインは61m50以上もしくは上位12位。

1投目は助走でスピードに乗れず59m04。6位で2投目を迎えた。北口が投じた槍が大きな放物線を描き65m手前に突き刺さると、トレードマークの笑顔で飛び跳ねながらガッツポーズ。一気にトップに躍り出た。

決勝進出を決め「すごく緊張しちゃって。ちょっと安心したけどまだちょっと、いろんなところに力が入ってるかもしれないです」と弾けるような笑顔で話した北口。「決勝も多分、すごい緊張しちゃうと思うんですけど、3投以内にまとめられるようにしたいなと思います。今年はメダルを狙って取るのが目標になってるので、メダルを取れるようにしたいなと思ってます」と意気込んだ。

北口は7月16日に行われたダイヤモンドリーグ・シレジア大会で、自身が持つ日本記録を1m以上更新。今季世界最高となる67m04をマークし、世界ランク1位で今大会を迎えた。前回大会で日本に女子フィールド種目初のメダルをもたらした北口が、2大会連続メダルを狙う。

日本からは北口以外にも斉藤真理菜(27、スズキ)、上田百寧(24、ゼンリン)が出場。6月の日本選手権で北口を下し優勝した斉藤は3回目に58m95、上田は2回目に56m19をマークしたが上位12人には残ることができず予選敗退となった。

女子やり投決勝は26日午前3時20分から行われる。