店を始めたきっかけは子どものつぶやき…『ここに駄菓子屋があったらええな』

 午後1時30分、客が途絶えると店主の千木良さんが動き始めました。古いゲーム機なので不具合は日常茶飯事。その都度、直さなければいけません。

 (千木良さん)「修理も難しいしどこが壊れているのか調べるのも難しいので。ジャンケンマンはメダルホッパー(払い出し機)が壊れちゃってどうしても無かったので、同じゲーム機を買ってこっちからメダルホッパーを移植して動くようにしています」
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 そんな千木良さん、実は本業は人材派遣会社の運営。でも、どうしてこの店を始めたのでしょうか。

 (千木良さん)「(このビルに)習い事に通っている男の子が『ここに駄菓子屋があったらええな』とつぶやいたんですよ。それが耳に入って。最初はここに長い机を1個置いてここだけでした」

 最初は事務所の一角に駄菓子を置き、ゲーム機は1台だけだったといいます。ところが、触ってみるとおもしろかったので…。

 (千木良さん)「ここが人材派遣の事務のスペース。いまこれだけになっちゃったんです」

 どんどんゲーム機が増え、いまでは地元で愛されるレトロなゲームセンターに変貌しました。