■第19回世界陸上競技選手権大会 第2日(日本時間20日、ハンガリー・ブダペスト)
男子100m準決勝でサニブラウン アブデルハキーム(24、東レ)が9秒97(+0.3m)をマークし、組2着で2大会連続の決勝進出を果たした。9秒台は昨年の世界陸上の予選(9秒98)以来、自己記録に並ぶタイムでフィニッシュ。
準決勝は1組6レーンに登場し、予選で9秒95をマークしたN.ライルズ(26、アメリカ)ら今季9秒台が4人と強豪ぞろいの中でのレースに。ファイナル進出の条件は、各組2着プラス3着以下はタイム上位2人。
サニブラウンは序盤から加速し、トップスピードを維持しながら隣のレーンを走る今季世界2位のF.オマンヤラ(27、ケニア)らを振り切り、ライルズに次ぐ2着でゴール。予選でマークした今季自己最高をさらに上回る9秒97の自己ベストを記録。男子200mの前回王者、N.ライルズは余裕の走りを見せ、9秒87の今季自己ベストをマーク。予選1組トップで決勝進出を決めた。
前回大会は日本人初の決勝に進み、7位入賞を果たしたサニブラウンは、今大会5回目の世界陸上。前日の予選では今季自己最高の10秒07をマークし組1着で突破した。
個人種目では世界陸上初出場の栁田大輝(20、東洋大)は、2組2レーンで登場。フライングによる失格者を出し、仕切り直しとなったスタートだが、中盤まで粘りを見せた。予選のタイム(10秒20)を上回る10秒14も7着。決勝進出はならなかった。
栁田は7月のアジア選手権で自己ベストとなる10秒02をマーク。今季アジア1位のタイムで世界陸上に挑んでいた。
準決勝3組は予選で自己ベストタイの9秒86をマークしたジャマイカの22歳、O.セビルが制し決勝へ。前回オレゴン大会の金メダリストで9秒76の自己ベストを持つF.カーリー(28、アメリカ)はこの組3着に終わり、タイムでも残ることができず。まさかの準決勝敗退となった。
決勝は約2時間半後、日本時間21日の午前2時10分から行われる。