■第19回世界陸上競技選手権大会 第2日(日本時間21日、ハンガリー・ブダペスト)
今大会1500mと5000mの2種目にエントリーしている田中希実(23、New Balance)が1500m準決勝で4分06秒71の1組12着。2種目での決勝進出を目指していたが、最初の種目、1500mは準決勝敗退となった。決勝進出条件は各組上位6着以内。
1組に登場した田中は厳しい表情。スタートすると集団の中側から外側に位置を取り、先頭に食らいつく。磨いてきたラスト1周では、力を出し切れず集団から徐々に後退。この組、最下位の12着で初の決勝進出はならなかった。
レース後には「自分のしたい走りをさせてもらえなかった。着順争いのレースになると弱さが出てきてしまった」と悔しさを滲ませた田中。「今回は2種目で決勝に残りたいという気持ちが強かったんですけど、(5000mは)全身全霊を懸けて、頑張っていかないといけないと思うので決勝に残って今度こそ勝負をしたいなと思います」。23日に行われる5000mでリベンジを果たす。
1500m、5000m、1マイルで世界記録を持つF.キピエゴン(29、ケニア)は余裕の走りを見せ、準決勝2組をトップの3分55秒14で決勝に進んだ。大会記録をもつS.ハッサン(30、オランダ)も3分55秒48のシーズンベストをマークし、決勝に駒をすすめた。
女子1500mの決勝は日本時間23日午前4時30分から行われる。