世界陸上ブダペストは今大会最初の種目となった男子20km競歩で前回大会銀メダルの池田向希(25、旭化成)が1時間19分44秒(速報値)の15位。初出場の古賀友太(24、大塚製薬)が日本人最上位の12位に入ったが、日本人選手4人の入賞はならなかった。5大会連続出場の髙橋英輝(30、富士通)は21位、19年ドーハ、22年オレゴンの金メダリストで3連覇を狙った山西利和(27、愛知製鋼)は24位だった。

悪天候のためスタート直前に競技開始時間が2時間遅れるハプニングに見舞われた男子20km競歩。雨が降るなかスタートしたレースで、序盤、先頭に立ったのは池田だった。東京五輪でも銀メダルを獲得した池田が、先頭でレースを引っ張り最初の5kmを19分18秒で通過。山西は8秒遅れで2位集団で通過した。

積極的なレース運びで独歩状態となった池田。前半の10kmでは後続を15秒離して通過した。しかし序盤のハイペースが響き、勝負の残り5kmとなる手前で前回大会7位・スペインのA. マルティン(29)に、さらにブラジルのC.ボンフィム(32)に抜き去られた。

日本勢トップは初出場の古賀友太(24、大塚製薬)が1時間19分02で12位。徐々に後退した池田は15位でゴールした。5大会連続出場の髙橋は21位、日本人初の3連覇を狙った山西は、序盤から苦しい歩きとなり24位だった。

■男子20km競歩 結果

金メダル A. マルティン(イタリア)1時間17分32  
銀メダル P.カルストローム(スウェーデン)1時間17分39
銅メダル C.ボンフィム(ブラジル)1時間17分47
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12位 古賀友太 1時間19分02 SB
15位 池田向希 1時間19分44
21位 髙橋英輝 1時間20分25
24位 山西利和 1時間21分39