■第19回世界陸上競技選手権大会 第2日(日本時間20日、ハンガリー・ブダペスト)
女子20km競歩に、3大会連続出場の藤井菜々子(24、エディオン)、現役大学生の梅野倖子(20 、順天堂大 )、柳井綾音(19、立命館大)の3選手が出場。2019年ドーハ大会、2022年オレゴン大会で入賞を果たしている藤井は1時間30分10で14位。3大会連続の入賞はならなかった。柳井は31位、梅野は36位。
序盤は世界記録保持者の楊家玉(27、中国)や前回覇者のK.ガルシアレオン(29、ペルー)などの実力者が先頭でレースを作る。7人で形成された先頭集団は21分44秒で5kmを通過、日本の藤井は16秒遅れで14番目、柳井は26番目、梅野は30番目。
10km過ぎには先頭集団にいた東京五輪金メダルのA.パルミサノ(32、イタリア)がカーブで転倒したが、すぐに集団に追いつきアクシデントにも冷静に対応。その直後、8番目を歩いていた選手がスピードアップし先頭集団は8人に。
藤井は歩型を崩すことなく、トップと21秒差の12番目と徐々に順位を上げる。
12km過ぎでは前回の銀メダリストK.ズジェブウォ(29、ポーランド)が4回の警告を受け失格となった。残り5kmで今季世界最高タイムをもつM.ぺレス(27、スペイン)が力強い歩きで仕掛け、集団がばらけはじめる。そのままぺレスが逃げ切り1時間26分51で初優勝した。藤井は1時間30分10で14位、3大会連続の入賞はならなかった。
【女子20km競歩 結果】
金メダル M.ぺレス(スペイン)1時間26分51
銀メダル J.モンタグ(オーストラリア)1時間27分16
銅メダル A.パルミサノ(イタリア)1時間27分26
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14位 藤井菜々子 1時間30分10
31位 柳井綾音 1時間34分59
36位 梅野倖子 1時間36分52