ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続くなか、ウクライナの支援へ動き出す若者もいます。

渡邊莉瑚さん
「ウクライナとの国境まで行って、難民の方を車でピックアップしてポーランドやオーストリアに送り届けるみたいなことをやったりします」

こう話すのは、鳥取県米子市出身の大学4年生、渡邊莉瑚さん(23)です。
渡邊さんは、ウクライナから避難してきた人たちの食料や物資配布などをサポートをするため、来週からウクライナとの国境に近いポーランド南部のクラクフへ向かうといいます。

渡邊さんはこれまで、大学を休学し、アフリカ大陸南部にあるレソト王国に滞在。
就学率が低いこの国で、クラウドファンディングで資金を募って教育施設を建設したり、現地の子どもたちと一緒に新たな教育プロジェクトに取り組んだりしてきました。

この春、大学に復学しましたが、日本財団ボランティアセンターが避難民支援の派遣団を募集していると知り、応募。
200人以上の応募の中から選抜試験を経て派遣メンバー30人の1人に選ばれました。

渡邊莉瑚さん
「障害がある方や、女性、子どもが対象になってくるんですけれども、サポートを必要としている人がいるというのが、ウクライナも、レソトも一緒だと思うので、そこは原点というか、自分の中にあると思います」

渡邊さんは現地の子どもに喜んでもらえるよう、菓子や折り紙を持って行くことも検討しているほか、ウクライナの歴史や言語の勉強も進めています。

渡邊莉瑚さん
「日本から来た私たちだからできることがあると思うので、支援する、されるというのを越えた関わり方をしていきたいというか、対等に接していきたいなと思っています」

ウクライナ国境への旅立ちは6月14日。
現地・ポーランドでは10日間ボランティア活動をする予定です。