真摯に向き合っていただきたい…
水牧院長の元には女性以外にもワクチン後遺症の患者が訪れますが、診断の難しさを感じています。
アルペン室谷クリニック 水牧功一院長:「まだまだはっきりした原因とか因果関係が確立しているわけではないので、治療法ももちろんですけど」「ただ、事実として、それまで元気だった人が、やはりワクチンを打ったあとに、新たに今までにない症状で体調を崩しているということはありますので」「手探りで治療していくしかないかなと思っている」

女性は発症から1年9か月が経ちましたが、まだ完治はしていません。

女性:「本当に全然1か月出ないときもあるし、週に何回かでちゃうときもある」「どこで発作的に症状がでるかわからない。出かけるのも怖いときもあります」

女性は看護師のため他の人にワクチンを打つこともありますが…。

女性:「副反応を出ませんようにって祈りながら毎回。複雑です。止めるわけにもいかないので」「一人でも同じように悩む人が増えたら困るので一旦(ワクチン接種を)中止にして調べてほしいなと思いますね」
ワクチン後遺症患者として今、思うことは…。
女性:「もう全国にそして同じ富山県内にもこうやってワクチンで苦しんでいる人がたくさんいるっていうことを皆さんに知っていただきたい。特にお医者さんとかには、そういう症状の方がおられることを知っていただいて、真摯に向き合っていただきたいなと思います」

※新型コロナワクチンを巡っては、ワクチン接種と健康被害との一定の因果関係が認められた場合に医療費などの給付が受けられる国の救済制度があります。これまでに厚生労働省には全国から8455件の申請があり、このうち3772件が認定され549件が否認されています。残りはまだ結果が出ていません。
富山県内ではこれまでに55件の申請があるうち、22件が認定され3件が否認されています。残りの30件はまだ国からの回答が届いていないということです。今回取材した女性は去年4月に申請していますが、まだ結果は出ていないということです。