戦死した鈴木秀二さんの長男 鈴木一弘さん
「(眠れましたか?)寝たんだか、寝てないんだかわかんねえ」


 少し緊張した面持ちで迎えた返還式。
 ついに、寄せ書きの日の丸が戻って来ました。

 およそ80年前の出征の日。最後に見た父が持っていた日の丸。


戦死した鈴木秀二さんの長男 鈴木一弘さん
「安心した。おやじのもの何ももらったことねえもん。うれしいっていうか、あと何も言うことねえ」


OBONソサエティ 工藤公督さん
「手にした瞬間、お父さんのお名前を見た瞬間、ドキっとしますよね」

戦死した鈴木秀二さんの長男 鈴木一弘さん
「(涙が)ツーって落ちるかと思った」

OBONソサエティ 工藤公督さん
「この瞬間ですよね。本当に手にしてよかったという思いがあふれる瞬間。僕の中ではもうこの瞬間」



 今月10日、北海道北部の苫前町に工藤さんの姿がありました。
 鈴木秀二さんと同じ部隊で戦死した加藤馨さんの日の丸の返還式です。


 2つの国を繋ぐ。工藤さんの活動はこれからも続きます。