この夏は、本当に暑かったですね。特に関東では猛暑が7月前半からはじまり、長く続きました。7月の東京は35℃以上の猛暑日が13日と、これまでの7日(2001年)を大きく更新。今年の7月は、日本全体で見ても観測史上最も気温が高くなりました。45年ぶりの記録更新です。また、世界気象機関(WHO)は7月末に、「2023年7月は観測史上最も暑い月になるだろう」と発表、国連のグテーレス事務総長は「地球沸騰の時代が来た」と述べました。ちなみに暑さはその後も収まらず、執筆中の8月13日時点で東京の猛暑日日数は合計19日に。昨年の16日を超え、年間の猛暑日日数・最多記録も塗り替えられました。そんな暑さが後押ししたのか、前回夏のトレンドのコラムでご紹介した「へそ出しルック」の女性たちが街には多く出没しました。(皆さん、気づいていましたか?)ということで(?)、今回は自信を持って、「次の秋冬のトレンド×天気の長期予報」についてご紹介していきたいと思います。

秋服が活躍する時期がいつもより長くなる可能性

まずは秋がいつ来るのか、という点。おなじみの長期予報の根拠のひとつ、エルニーニョ/ラニーニャの指標を見ると、今年は春からエルニーニョ現象が続いていて、この先、秋にかけてもエルニーニョが続く可能性が高くなっています。

エルニーニョの秋は、全国的に気温が平年並みか低い傾向になりやすく、特に西日本で低い傾向が強まります。この夏は早くから暑くなりましたが、秋の深まりは比較的早いのかもしれません。秋服が活躍する時期がいつもより長くなる可能性があるということで、いつもより思い切って購入に踏み込めそうですね。

【注釈】出典:気象庁ホームページ (https://www.data.jma.go.jp/cpd/data/elnino/learning/tenkou/nihon1.html) エルニーニョ現象発生時の秋(9〜11月)の天候の特徴