不登校でもやり直せる。一歩踏み出せる場に

夕方は一日を振り返るそうですが、私が取材に行った日は、その日のことだけでなく、8月末に行く野外キャンプのことを、子供、若者たちが実行委員を決め、大人も交え、話し合っていました。今月20日に行われる太鼓集団響のイベントへの参加に手をあげる子もいました。

「スコーレ・ムーンライト」主任の三井さんは、入学案内によると「スーパーフードファイター」だそうですが…

「スコーレ・ムーンライト」主任 三井昌樹さん
「太鼓集団響はイベントをたくさんやってます。それぞれ自分の表現できるものを持っている、表現したいものがあるっていうラーナーから、展示してみたいとか、パフォーマンスしてみたいっていう声はあったので、サポートして、表現できる機会を作っていけたらなと思っています。ちなみに、きょうのお昼が、ささみカツと唐揚げっていう夢のようなメニューでして、そこに、ズッキーニのチーズのせとかもあってですね、最高でした。ここの一日で一番は、私にとっては美味しくご飯を食べてるっていうところですかね」

その日のお昼を作ったのも、太鼓集団響の別のメンバーなんですが、お昼ご飯も、手を挙げたラーナーがいたので、日を決めて、一緒に作ることがあるそうです。

埼玉県立浦和商業高校の夜間定時制から、響カフェ、太鼓集団響へつながる、20年近い経験から生まれたフリースクール「スコーレ・ムーンライト」。光が届かない場所にいる人を輝かせるための「ムーンライト」。不登校でもやりなおせる、一歩を踏み出せる場の一つとして、歩みを始めたばかりです。

(担当:TBSラジオ「人権TODAY」崎山敏也)