
(検察)「宮崎さんに衝突してから車はすぐに停車していない。アクセルを踏んだのでは?」
(被告)「覚えていません。」
(検察)「衝突した後、フロント前方の視界がなかったと言ったが、さえぎっていたのは宮崎さんなのでは?宮崎さんはどこに?」
(被告)「・・・。」
(検察)「事故を起こして宮崎さんを救護しなかったのはなぜですか?」
(被告)「宮崎さんの状態を知るのが怖くて、近くに行くことができなかった。なぜすぐに車の外に出なかったのか記憶にない。」
(検察)「説明できるのはあなただけです。なぜ救護しなかったのですか?」
(被告)「わかりません。」
約4時間に及んだ裁判のあと、両親は代理人弁護士を通じてコメント発表した。
「遺族としては、被告人にしかわからない事実が話されることを期待しており、検察官には十分に質問していただきましたが、被告人の回答は私たちからすれば矛盾した内容がとても多かったと思います。その点では非常に残念です」
「割れたスマートフォン」今も手元に
これは亡くなった大喜さんが事故直前まで持っていたスマートフォンだ。

事故の悲惨さを伝え、飲酒運転事故をなくすために役立てばと両親が大切に保管している。
(父)「時と共に傷は癒えないのかと、きつい気持ちになる。まだまだ悲しみばかりで、少しでも社会から飲酒運転がなくなるために力になりたいと思いながら、まだ実行に移せていない」