「左手にベッドがあり、女性が寝ているとわかりました」
山本被告:入った瞬間、手前は廊下で非常に狭くてびっくりました。大久保被告もびっくりしていたと思います。ヘルパーさんが『奥の部屋に』と促したので、大久保被告に続いて入りました。左手にベッドがあり、女性が寝ていると分かりました。大久保被告はすぐベッドサイドで「ゆりさん」と声をかけていました。そこで初めて名前を知りました。
―弁護人:検察は、山本被告がヘルパーさんの出入りを邪魔したと主張していますが。
山本被告:全くありません。私がドアの近くにいたので、ドアが半分しか開かなかったということは出来事としてはありましたが、ドアが少し空いて、ヘルパーさんからペンとメモ帳を受け渡しができました。”名前を書いてほしい”と言われたのでメモ帳に名前を書いて、ドアを開けて私がヘルパーさんに渡しました。メモ帳を渡して振り返ると、大久保被告がシリンジで何かを医療チューブに注入している様子を見ました。私が見ていることに気がついた大久保被告は、「君はむこう向いとけ」と言ってきたので、ドアの方を向きました。
山本被告:何らかの薬物を注入したのかな、と思いました。眠らせるための薬剤か、ひょっとすると死に至らせる薬かもしれない、と頭をよぎっていたかもしれません。深く考える余裕はありませんでした。大久保被告はそのあと、すぐに帰ろうとドアを開けました。大久保被告はヘルパーさんに、「眠られたので帰ります」と言っていました。そのあと、地下鉄で京都駅に出て、東京駅まで新幹線で帰りました。














