元医師「林さんは自らの尊厳を達成したんだろう」

―弁護人:新幹線ではどんな話を?

山本被告:大久保被告に対して、何を入れたのか、この後何が起きるのかとも聞きました。「朝起きたら呼吸が止まっていて、主治医が病死と診断する」と聞きました。私は「隣にヘルパーがいるのにリスクがありすぎる」と、強めに言いましたが、「病死と診断するから君は問題ない」と言われました。

弁護人から、林さんの死に関与したことについて問われた山本被告は、「不本意というのが第一印象です。全ての内容を知っていたら協力していない」と話しました。いっぽうでこうも主張しました。

山本被告:「林さんの死に関わったことについては、申し訳ないという気持ちがある一方で、林さんは自らの尊厳を達成したんだろうと思っています。林さんからしたら、(大久保被告が名乗っていた)山本直樹という医師から薬物を投与されて旅立ったので、私としては不愉快です」

いっぽう検察側はこれまでの裁判で、山本被告は「林さんの寝室に訪問介護士が入れないよう、ドアの前で立ちふさがり、その間に大久保被告が薬物を注入した」と山本被告の関与を指摘しています。次回の審理は10月17日で、検察の論告求刑が行われる予定です。