「性行為のような行為をやったのは覚えている」
【検察による証人尋問(概要)】
Q.被告Aはどんな人?
A.ムードメーカーという立場。厳しい環境でも笑いが取れる、笑顔が絶えない人。
Q.被告Bはどんな人?
A.(一緒の)勤務歴が長い。私を慕って、指示通り一生懸命やってくれる人。
Q.被告Cはどんな人?
A.優秀な部下
Q.勤務外は?
A.一緒に遊んでいた。そのなかでも、被告Aは上下関係を崩さなかった。
Q.被告Aは悪ふざけをすると言っていたが?
A.他人をいじったり、笑いをとったりするところがあった。
Q.証人と五ノ井さんの関係は?
A.上司と部下という関係。プライベートでも仲の良い関係。
Q.上司とは当時格闘技の話を?
A.話をしたのは覚えているが、どういう経緯でその話になったかは覚えていない。
Q.具体的にどんな話を?
A.相手の首を絞めれば制することができると話していた。
Q.被告Aはどんな行為を?
A.(五ノ井さんを)ベッドに倒して(当たらないように)頭を支えて覆いかぶさった。笑いを取ろうとして、性行為のような行為を2~3回、4~5回やったのは覚えている。
Q.五ノ井さんはどのような体勢に?
A.左足がベッドに、右足がベッドの下に落ちていた。
Q.証人はどのくらいの距離でその行為を見ていた?
A.2~3メートルくらいの距離。
Q.被告Aは何をしていた?
A.上体を起こしてベッドから少し離れて腰を振っていた。ベッドから1メートルくらい離れて立つような感じでやっていた。
Q.被告Aが腰を振ったときは?
A.被告Aと五ノ井さんの体は離れていたと思う。私の角度からはそう見えたが、障害物があるので(断言はできない)
Q.何か言ったか?
A.やりすぎだと言ったが、笑ってしまった。
Q.やりすぎだと言ったのは誰?
A.技をかけるだけだと思っていた。上司と部下、男と女の一線を越えるような行為に(自分が)やりすぎだと注意した。
Q.そのとき五ノ井さんは?
A.そのときに五ノ井さんは嫌がる顔はしていなかった。我慢強く、空気や関係を崩したくないと思っていたのだろう。
Q.被告Bは?
A.被告Aと同じように1分くらい腰を振った
Q.きっかけは?
A.断言はできない。(被告B自身が)自分もやれば笑いが取れると思ったのかもしれない。
Q.どのように?
A.被告Bは格闘技は知らない。被告Bがどうですか?と聞いたら上司がこうだと(やり方を)ジェスチャーをしたのを覚えている。
Q.被告Aとの行為の違いは?
A.腰を振るスピードが増したと思う。数回多かったと思うが、断言はできない。
Q.どうして笑った?
A.ただ笑ってしまった。周囲もほとんどの隊員が笑っていた。被告Aの行為のときと見ていた場所は同じ。
Q.被告Cの行為は見た?
A.記憶がない。見ていない。
Q.部屋は出た?
A.用便、洗濯で出た。私がその場にいなかったときに(被告Cが)やった可能性がある。
Q.聴取は受けたか?
A.(おととし)9月上旬に内部調査。
Q.なんと答えたか?
A.事実を言わず、見ていないと。
Q.なぜ言わなかった
A.3人を守りたかったのもあるし、責任感もなく言わなかった。
Q.本当のことを話そうと思ったのは?
A.6月下旬に(五ノ井さんが)退職し、中傷を受けて、訴えているのを見て、罪悪感があった。
Q.懲戒免職になって不服申し立ては?
A.していない。11年間、後輩を思って勤務。五ノ井さんも夢を持っていたのにやめた。(被告の)3人も慕ってくれたのに退職した。自分も退職しようと思っていた。
Q.五ノ井さんに対しては?
A.早く真実を話せばと後悔している。
Q.3人には?
A.退職して1度も会っていない。夢にもきのう出てきた。緊張もしている。やったことは認めてほしい。