■長距離選手&キャプテン「今こそ力を発揮」
「去年の先輩たちの泳ぎはいまもはっきり覚えています。遠くの方から笛の音が聞こえて、海の中を泳いでくるから波とかがあって進まなかったとは思うんですけど、泳ぎ切った後もみんな結構スッキリした顔をしていたんで『すごいな』と思いました。それを見て『来年楽しみだな』と思った自分がいます」。芝原帆香選手(静岡市出身)はチームキャプテン。女子では最も長い800m自由形など長距離の種目を得意としています。「楽しみ」と目を輝かせるのは自分の持ち味を発揮できる場だという気持ちからです。
「やっぱり長距離をやってきたからこそ『すごいな』って。遠泳では今までの努力が少しでも発揮できたらなと思いますし、『やってきたかいがあったな』って思えるくらい強い泳ぎをしたいと思います。海底が怖いとか暗いとか、先輩たちも『クラゲがいた』とか言っていて怖いなと思うんですけど、やってみたいという挑戦の気持ちの方が大きいです。それに12km泳ぎ切ったらどこに行っても胸を張って『泳ぎ切りました!』って言えます。自信がついて強くなった自分がいるんじゃないかと思います」
キャプテンとして日々、チームをポジティブな雰囲気にすることに努めてきたという芝原選手。3年生の持ち味は“少ないが故のまとまり”で、その仲間と一緒に泳げることもモチベーションになっています。
「一緒にいる時間が長かったので性格も理解しているし、団結力はあるかなと思います。未季歩(高橋選手)は自分から『ファイト』と言って盛り上げてくれるし、冴壱我(赤堀選手)は不安な時に『大丈夫だよ』とプラスになる言葉をかけてくれる。普段は1人1人タイムを追求しなきゃいけないですし、みんなで一緒に力を合わせ泳ぐってことがなかったので、初めてこのみんなと一緒に泳げるのはうれしいですね。碧(マネージャー)も含めて4人で『苦しかったけど楽しかった』って言えるように頑張ります」














