■仲間の絆を支えに「やるしかない!」
「遠泳はめちゃめちゃプレッシャーですね」。そう語るのは高橋未季歩選手(島田市出身)。高橋選手は自由形とバタフライの短距離種目(50m、100m)を得意とするスプリンターです。そのため遠泳の12kmについては「海で泳ぐのが初めてで、しかも暗い海で長い距離を泳ぐ…。1日練習で10kmくらい泳ぎますがそれ以上ですよね。長い距離が本当に苦手で不安の方が大きいです。赤堀君と芝原さんの2人がとても体力があってすごい選手なので、自分が足を引っ張らなければいいなって。根性でなんとかなればいいなって思いますね」と不安を隠しません。
その高橋選手を奮い立たせているものが2つあります。その1つは遠泳が静商水泳部の「伝統」であることです。「3年生が出るのは伝統なので『3人しかいない』と覚悟はしましたね。そして前回(2022年)5位に入った先輩たちが最後まで力強く泳いでいて、ラストも海から上がってきた時に満面の笑顔だったので『すごいなぁ』って。12kmを泳いでも最後は笑顔でゴールする姿は心に響くものがありました。そんな風に先輩たちが代々出場して今までつないで来たことなので、来年にもつながるように泳ぎたいです」
もう1つは、信頼する同級生の存在です。「本当にみんなで支えあって3年間やってきたので、そこは自慢できるところかなって思っています。この仲間がいれば大丈夫かなって。その気持ちだけで頑張ろうという気持ちになれます。同級生の芝原さんと赤堀君の選手2人とマネージャーの朝比奈さんは本当に強くて尊敬しています。海で泳ぐのは初めて、12 km泳ぐのも初めて、何もかも初めてなので、自分のできることを出し切って、みんなで頑張って、できればいいタイム、いい泳ぎができればいいなって思います。いい人生経験になると思うのでもう『やるしかない』です!」














