今では練習試合にも出場する戦力だが「最初はやめたいなとずっと思っていた」

 午前6時すぎ。グラウンドに日和さんの姿がありました。体力の差を技術で補おうと夏の大会前はほぼ毎朝自主練習。
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 こうした積み重ねが少しずつ実り、今では練習試合に出場するまでに。チームに必要な戦力になりました。
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 (岩上昌由監督)
 「最初の1か月くらいで、女の子だからではなくて、鬼澤選手として選手も見ているんですね。鬼澤選手が体力は劣るけど最後まで粘り強く絶対にやり遂げるとか、ひたむきにボールを追っかけるとか、そういう姿勢がチームに与えた影響は本当に大きいと思います」

 入部して以来、周りには弱音は吐かず、ひたむきに取り組んできました。でも本当は。

 (鬼澤日和さん)
 「1年生の時とかは最初全然ついていけなかったりとか。男子は男子で仲良くなるじゃないですか。私もみんなと仲良くなれるけど、やっぱりそこまで本当に仲良いみたいな関係にはなれなくて。それでやっぱりしんどいなとか、体力もついていけないなっていうので、野球をやめたいなというのはずっと思っていましたね、最初は」