コロナに阻まれた兄の『甲子園』の夢を引き継ぐ

 しかし今のルールでは女子選手が公式戦でプレーすることは認められていません。それでも日和さんがこのチームで甲子園を目指すのには理由があります。

 (鬼澤日和さん)
 「元々野球を始めたのは兄の影響だったので、その兄が目指していたところが甲子園で。兄は甲子園にコロナの代で行けなかったので、どうしても甲子園には執着しているというか、どうしても行きたいというのがあります」

 学生コーチとしてチームを支える3つ上の兄・凛太郎さんの存在です。凛太郎さんは3年の時、コロナで甲子園が中止に。悔しい日々を過ごしました。
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 幼い頃から兄の背中を追い続け、小・中学校は男子と同じチームでキャプテンまで務めました。高校進学の時、女子チームも考えましたが、兄の悔しい思いを引き継ぎ神戸学院で甲子園を目指すことを決断しました。
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 (兄 凛太郎さん)
 「正直、高校に日和が入学してから目の前でやっている姿を見るまでは、本当に野球できるの?ついてこれんの?くらいの感じで思っていましたね」
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 (母 和子さん)
 「甲子園に出ることができないのも入学した時からわかっていたので。それでも挑戦するんだから、日和にしかできないこと、日和だからできることがあるんかなと思って。日和もそれで頑張っているんだと思います」