昨日、福原愛さんの元夫・江宏傑さんが、福原さんが日本に連れ帰った長男を引き渡すよう会見を行いました。一方、福原愛さん側は一方的な主張と反論しています。

会見では、日本の裁判所が福原愛さん対して保全命令を出したことが明らかになりました。保全命令にはどれほどの効力があるのか。弁護士に聞きました。

福原愛さん元夫が涙の訴え「子ども返して」2人に何が?

小笠原亘キャスター:
7月27日に会見で江宏傑さん側が話した事の経緯を見ていきます。

▼2022年7月
台湾の空港で福原さんが長男に面会。夏休み期間ということもあり、福原さんが長男を連れて日本へ。しかし、1週間後に連絡が途絶える

▼2022年10月
江さんが日本の裁判所に対し、子どもの引き渡しを申し立て

▼2023年7月20日
日本の裁判所が福原さんに対し、子どもを引き渡すよう「保全命令」を出す。

27日の会見で江さんはこのように話してます。「日本の裁判に従って、平和的な形で子どもを返してほしい」ということを話していました。

一方、福原さん側は弁護士を通じて声明を発表しています。

▼江氏の記者会見は、子どもを守る配慮に欠けていた
▼日本の裁判はあくまで一審の裁判であり、事実関係について最終的な判断はされていない

井上貴博キャスター:
細かくはこの後見ていきますが、日本の裁判所で子どもを引き渡すように命令が出た、ということは、一定の法的な結論は出たんだな、というふうに感じますが、そういうところも含めて、どう思いますか。

歴史・時代小説家今村翔吾さん:
最終的な判断をされていない、確かに裁判の制度的にはそうなのかもしれないが、現段階では「保全命令」が出てる。彼女はスポーツをやられたので、審判的にはルールで結果が出たわけじゃないですか。自分のサーブ権を渡さないから、とボールを持ってるような印象を受けてしまって、そういうのを大事にされてるようなところで育ってきたはずなのに、すこし勝手な感じがしてしまう。

井上キャスター:
一方で、不服申し立てなどを行う権利はもちろんありますので、例えば福原さん側の弁護を行う立場だったとすると、どうやって組み立てていくものなんですか。

弁護士 佐藤みのりさん:
私が福原さん側の弁護士だった場合は、福原さんにまず「保全命令が出ているので、お子さんはひとまず江さんに引き渡しましょう」というふうに言います。その上でもし福原さんが、やはり私と一緒に子どもは育つべきなんだ、という主張があるのであれば、それは不服申し立てをする中でまた主張していきましょう、というふうにアドバイスすると思います。