顔に大きなシールド、手には大きな水鉄砲を持ち、大人から子どもまで、なにやら真剣な面持ちで遊んでいます。額には丸い形の何かが付いています。彼らがプレイしているのは、チーム対戦型の水鉄砲遊び「ポイポイバトラー」です。

そして、水鉄砲で狙う「的」は、なんと金魚すくいで使う「ポイ」。ポイが破れたら退場で、逃げ切った人数に応じて得点が入るゲームです。なぜポイなのか?ゲームに勝つコツは?「チャント!」でチームを作り、大会に参戦してみました!

金魚すくいのポイを救う「ポイポイバトラー」!着想を得たのは「サバゲ―」?

金魚すくいのポイを使う「ポイポイバトラー」を考案したのは、名古屋市西区の老舗おもちゃ問屋「堀商店」。コロナ禍がきっかけだったといいます。

(堀商店 企画室・堀新太郎室長)
「3年前にコロナ禍に入って、弊社の売り上げも大きく落ち込みまして、何かアクションをとらないといけないなと思って、開発を検討した形ですね」

縁日やイベントが軒並み中止され、駄菓子やおもちゃなど関連の業界全体が冷えこむ中、金魚すくいに使う「ポイ」は、売り上げなんと8割減と、まさに存亡の危機に。新たな使い道をと考えているとき、ポイを的にして水鉄砲で狙い合う「サバイバルゲーム」にすれば、きっと売れると思いつきました。

大人も子どもも付けられるフェイスシールド型のゴーグルも開発し、これとポイをセットにして売り出したのです。

外で遊べるうえフェイスシールドをつける安心感から、すぐに愛好者が増え、大会まで行われるようになりました。

今はコロナ禍が落ち着いて、縁日も各地で復活。ポイの売り上げも戻りつつありますが、ポイポイバトラーの売り上げ分で、かなりのプラスになっているそうです。