元社員「副社長が知らなかったということは100%ないと思っている」
25日、取材に応じた元店長は、会見に姿を見せなかった社長の息子である兼重宏一副社長の存在が不正の背景にあると話します。

ビッグモーター元店長
「経営陣が誰も知らないというのは、絶対ないと思います。間違いなく副社長が知らなかったということは100%ないと思っているので」
現場の管理を担っていた副社長が、不正を知らなかったはずがないと語る元社員。副社長を含む幹部3人が、部下に対して厳しいノルマの強要や、社員を萎縮させる人事をおこなっていたと証言しました。

ビッグモーター元店長
「僕らの環境整備(点検)の中でも(幹部3人が)『ロイヤルメンバー』と言われていたのですが、環境整備に回る日には、何かしら絶対人事(異動)が起きるので、パワハラとか詰め方がきつかったりとか、その3人が変わらない限りは、あの会社の改善はそんなにないのかなと」
会見では、宏一副社長の辞任も発表されましたが、他の幹部も一新する必要があると訴えました。
報告書には、不正の背景として当時の板金・塗装部門の本部長が修理車両1台あたりのもうけのノルマ達成を強く求めていたことが記されています。
一方、兼重社長は「目標設定はしたが、ノルマを設けたわけではない」として「本部長の認識違いのために不正が起きた」と主張しました。

ビッグモーター 兼重宏行社長
「(本部長が)何を勘違いしたのかよくわからないですけど、それで運用されていたと」
ーー平均粗利がノルマになっていたことは知らなかったのか?
「まったく。びっくりしてますよ。誰が・・・小学生でもわかる理屈ですから」
その上で、不正をした社員に対して・・・

ビッグモーター 兼重宏行社長
「当然、これは犯罪ですから、刑事罰っていうんですかね、罪を償ってもらわないといけないと思うんですよね」
会見終了間際に、兼重社長は、不正を働いた社員への刑事告訴はおこなわないと発言を訂正しましたが、現役社員が今の心境を語りました。

ビッグモーター現役社員
「自分が作ってきた会社を崩した奴がいたらっていう意味合いでの(刑事罰という)発言なのかなと思うんですが、いつも通りだなという印象は受けましたけども」
会見後 新社長から一斉メール
会見後、新社長からメールがあったといいます。

これまで、ノルマ達成の要求など社内のやりとりにLINEを使っていたと言いますが・・・

ビッグモーター現役社員
「会見が終わったあとすぐ、社内メール等で流れまして、LINEを使っての報告だとかいろいろなところは、どうなんだっていう話になったみたいで、社員全員のLINEの削除とグループ撤退というところを一番に動きましたね」