小学生が国内で指折りの鍾乳洞を探検しました。22日、岩手県住田町の滝観洞(ろうかんどう)で「ジオパーク体験ツアー」が行われ、小学生が鍾乳洞を巡り、自然の魅力を再発見しました。
ジオパーク体験ツアーに参加したのは大船渡市の小学生5人とその保護者など合わせて9人です。
梅雨明けして夏らしい天気となった22日、一行は住田町上有住にある鍾乳洞、滝観洞の中へと入っていきました。
入り口から腰をかがめないと中に入れない難所が待ち受ける滝観洞では頭を守るヘルメットが必須です。頭をぶつけないようにと歩みを進めた先には・・・。
「水がずーっと流れてきて削って削ってきた」
ガイドを務めるのは三陸ジオパーク認定ガイドの千葉孝文さんです。この鍾乳洞では自然の魅力を再発見し、自由研究に役立ててほしいと夏休みや冬休みに合わせて小学生向けのツアーを行っています。
目玉は落差およそ29メートルの「天の岩戸の滝」。雨が多かったため普段の3倍近い水が流れ込み、探検隊を圧倒します。
普段のコースから外れた本格的な洞窟探検にも挑戦しました。足元はゴロゴロとした岩で整備されていないルートを体をかがめてくぐり抜けます。
「めっちゃ狭い」
「冒険家ってすごいと思う」
滝観洞は全長363メートル、高低差およそ115メートル。3億年前の石灰岩の層が地下水に浸食されてできたとされています。探検隊は1時間半ほどかけて滝観洞を踏破しました。
「天井が低かったけど無事に帰ってこられました」
「中は涼しくちょっと寒くてびっくりした」
「貴重な体験ができて良かったです」
探検に参加した子どもたちは自然の織り成す神秘の芸術を満喫していました。