キャベツを入れるのは生産量も関係? 別の角度からも調査

では、なぜ名古屋のたこ焼きには「キャベツ」を入れるようになったのか?

食品学の専門家に話を聞きました。やってきたのは名古屋経済大学です。

(名古屋経済大学・管理栄養学科 太田和徳准教授)
「おそらく愛知県が、キャベツの生産量が非常に多いということがあります。たこ焼きとかお好み焼きもそうですけれどもソウルフードですからね。世界各地の文化、食文化を見ても、やはり身近にあるものを入れるというのがセオリーだと思います」

愛知県はキャベツの生産量が全国トップ。特に11月から3月の「冬」のキャベツは、国内シェア3割以上なのです。

(名古屋経済大学・管理栄養学科 太田和徳准教授)
「たこ焼き自体も寒くなってくる時期ですから屋外でたこ焼きって食べるものだと思いますんで、そういう熱々のおいしいものね。栄養が高くなってというものを食べるのは一般的かなと

そして、家庭での“たこ焼きパーティー”には欠かせない「たこ焼き粉」の大手メーカー「日清フーズ」の担当者にも話を聞いてみました。

(日清フーズ 森本紫文さん)
「約35年前の当社のたこ焼き粉の商品開発にあたって、各地のたこ焼きの作り方を調べた際にキャベツを入れる地方もあるという結果がありました。前提としては入れていないんですけど、アレンジの一つとしてお好みの具材でキャベツの方も取り上げさせていただいております」

確かに、たこ焼き粉のパッケージの裏面には「キャベツ」の文字が入っています。

しかし「キャベツを入れる地方もある」「キャベツはアレンジの一つ」という見解からすると、やはりたこ焼きにキャベツを入れるのは主流ではなさそうです。