『コロナ禍から続く減便』『4両編成』ですぐ満員に…

 では、激しく混みあっていた嵯峨野線の始発・京都駅は。ホームへ向かうと、ベビーカーを押した女性が乗車できないなど、大勢の人でごった返していました。その要因の1つが…。
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 (記者リポート)
 「京都駅嵯峨野線の時刻表です。観光客の多いこの時間帯は、嵐山に向かう列車は1時間に4本編成されています」

 実はJR西日本はコロナ禍の2021年春に、嵯峨野線(京都駅-嵯峨嵐山駅)のダイヤを1時間あたり5本から4本に減便。観光客が回復した現在も減便状態が続いているうえ、4両編成を基本としているため、すぐにあふれかえってしまう状況なのです。

 (利用客)
 「前のやつを逃しちゃったから、次が来るまで30分くらい待たないといけない」
 「とても混んでいるね。僕はもっと両数も本数も増やしたほうが良いと思う」

 嵐山商店街の石川恵介会長(54)はこの状況に危機感を募らせます。

 (嵐山商店街 石川恵介会長)
 「せっかく癒やしに非日常を味わいに嵐山に来られるわけですよね。こんな満員の状態で来られるのは非常に気の毒ですし、あんな混んでいる電車しかないんだったらやめておこうかみたいな、避けられることになってしまうとかね。なかなか残念なことになるんじゃないかなと思っています」