世代を超えて“青春時代”を包み込む

 日が暮れるとトンネルを使う人はますます少なくなりました。地下道を歩く人もほとんどいません。そして、トンルの扉が閉められる15分前の午後10時45分、静まり返った地下道で5人組に出会いました。

 (取材班)「きょうはどういったことが?」
  (父親)「きょうは息子の彼女の初お披露目」
  (母親)「一緒にごはんを」
  (父親)「すごく幸せな」
 (取材班)「どんな気分でした?」
  (母親)「楽しかったですよ。おいしかったしね」

 大学生の2人は交際して7か月。彼女を囲んだ食事会を終えて電車で帰るところでした。

   (取材班)「きょうはどうでした?」
 (息子の彼女)「最初はめっちゃ緊張したんですけど、めっちゃ楽しかったです。
   (取材班)「何を食べました?」
 (息子の彼女)「韓国料理を食べに行きました」

 若いカップルを応援するご両親。自分たちと重ね合わせます。当時を懐かしみ、息子たちと一緒にトンネルを上がります。

 (父親)「若いころ使っていたんちゃう」
 (母親)「あんまり意識したことはない」
 (父親)「結婚する前に」

 七夕の夜。トンネルは大学生カップルとご夫婦の青春時代を温かく包みこむようです。

 (息子)「知らなかったんで、この通路のことを。きょう知れてよかったです」
 (父親)「いい思い出になった」

 最後はみんなで記念撮影。
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 神戸に住む人たちの営みを静かに見守ってきたガリバートンネル。午後11時、トンネルの扉が静かに閉まりました。

 (2023年7月18日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)