“家族の思い出の場所”でもある作品の聖地

 7月2日、夫は京都府宇治市内にある大吉山展望台を訪れていました。晶子さんが作画を担当した「響け!ユーフォニアム」の聖地。家族でも何度か遊びに来た思い出の場所です。この日はファンの姿もありました。

 (晶子さんの夫)「『響け!ユーフォニアム』の何がおもしろかったですか?」
 (京アニのファン)「まず作画が良かったし」
 (晶子さんの夫)「作画が良かったんですか?それは一番喜びますわ。晶子が聞くと一番喜ぶわ。仕事のことだけは絶対妥協しなかった。えげつないくらい」

 晶子さんの“生きた証”を感じることができる場所で報告したいことがありました。

 (晶子さんの夫)
 「『子どもがもう大丈夫だよ』って。『これから何かあったとしてもこいつ(息子)はもう折れないし、自分でやっていきよるよ。だから安心しいや』と」

 事件から4年。青葉真司被告の裁判員裁判は今年9月に始まる予定ですが、夫の願いはひとつです。

 (晶子さんの夫)
 「青葉被告の気持ちと、『なんで』という部分をやっぱりじかに聞きたい。それをありのまま晶子にも報告せなあかんし、子どもにも説明してやらなあかん。子どもがいろんな意味でけじめをつけるためには、やっぱり裁判の結果は必要かなと」