「誰でも挑戦できることを知って欲しい」
北海道の女性が車いすで四国一周に挑んでいます。高知の後、愛媛入りした女性の1日を追いました。

◆北海道から四国へ 旅を始めた訳

車いすで四国一周に挑戦しているのは、北海道・札幌市に住む中環(なか・たまき)さん49歳です。
5月13日に徳島をスタート。高知を横断し、20日に愛媛入りしました。
この日は午前7時過ぎに伊予市役所を出発。海沿いに北上して、今治市を目指します。

車イスで四国一周に挑戦中の中環さん

(中さん)
四国一周は自分がまずやってみたかった。プラスアルファで、誰かが、『いえーい』ってなるような結果にしたいな


中さんは13年前、交通事故でけい椎を損傷。
左半身にまひが残り、車いす生活を余儀なくされました。
身体の自由が効かなくなったことで、一時はふさぎ込んだと言います。
転機となったのは父親が残した遺品でした。

(中さん)
おととし父親が亡くなって。父親の日記を見たときに、父親も指がない障がい者だった


登山家だった環さんの父親は、凍傷で指を失いながらも山に登ることをあきらめなかったと振り返ります。

(中さん)
お金も無かったが、自分が好きな山に、工夫して、手袋買えなかったら自分で縫って、そういう日記を見て。やりたいと思ったことにお金を使えばいくらでもできるが、お金がなくても本当にやりたいことはできるのだと思って、なら走ってみようと


◆娘もサポート 挑戦を通し伝えたいこと

四国一周に使うのは、競技用ではなく家庭で使う生活用の車いすです。
“誰でもやりたいことに挑戦できる”自身が走る姿を見せることで、そんな思いを伝えたいと話します。

(中さん)
暑さがきつい。四国暑いですね


この日、松山市では27度を超す夏日に。
それでも太陽の照りつける道を、懸命にひた走ります。

サポートする娘の岬さん
車で並走しながら環さんの挑戦を支えるのは、娘の岬(みさき)さん。
仕事の合間を縫って、北海道から応援に駆け付けました。

(娘・岬さん)
車いすだからすごいというか、やりたいことをやれていることがすごいと思う


洗濯や買い物のほかに、環さんの相棒の介助犬「ファーガス」の世話もこなします。
介助犬として活躍できる歳は過ぎているといいますが、環さんにとっては今も心強い「相棒」です。

(中さん)
引退した補助犬は、老犬であったり、病気やけがをしていたり、世話が大変。それをたくさんの人に、もっと知って欲しい

愛犬ファーガスも旅をサポート