先週から各地で突風による被害が相次いでいます。防災士・千神彩花アナウンサーが「激しい突風から身を守るための行動」についてお伝えします。

今月(7月)12日に激しい突風で被害が出た茨城県行方市では、飛ばされた建物が道路をふさぎました。また4日には静岡県掛川市で、激しい突風でトレーラーが横転したほか、ゴルフ練習場では高さ約30メートルの支柱9本がなぎ倒されました。気象庁はダウンバーストやガストフロントによる突風の可能性を指摘しています。

(スタジオ)

ーダウンバーストとガストフロントは発達した積乱雲が生む下降気流によって発生するものなんです。

上昇気流である竜巻とはメカニズムが異なりますが、気象庁による「竜巻注意情報」というのは、ダウンバーストやガストフロントを含むもので、注意報が出れば竜巻と同様の注意が必要なんです。

ー実は、過去には岡山でもダウンバーストによる大きな被害がありました。

今から32年前の6月27日。現在の岡山市中区の市道で突風が起きました。およそ750メートルに渡って18本の電柱が根元からなぎ倒される被害が出たんです。

ーでは、そんな激しい突風から身を守るために、どうすればいいのか。

ーまず、外にいる場合、車庫やプレハブに逃げるのではなく、鉄筋コンクリートのような強度のある建物に避難することが大切です。

ー一方、屋内にいる場合、シャッターやカーテンを閉めて窓のない部屋に移動します。地下室なども安全とされています。

夏を間近に控え、大気が不安定な状態が続いています。「竜巻注意情報」が発表さたら、みなさんぜひむやみに外に出ず、身を守る行動をとってください。

防災士・千神彩花アナウンサーでした。