幼いころ、音楽の授業で触れた方も多いのではないでしょうか。岡山県倉敷市出身で、岡山を中心に活動している鍵盤ハーモニカのプロ奏者・妹尾美穂さん。15日からはフランスで開催されている「ジャパンエキスポ」の舞台にも立つという妹尾さんに鍵盤ハーモニカの魅力を伺いました。

体育館に響く鍵盤ハーモニカの音色と子どもたちの歓声。先月(6月)28日、岡山市の小学校に招かれ舞台に立ったのは、倉敷市出身の鍵盤ハーモニカ奏者・妹尾美穂さんです。

(妹尾美穂さん)「鍵盤ハーモニカの音色の美しさと、日本人ならではのみんなでつくっていく輪、調和していくハーモニーも感じ取ってもらえたらなと思います」

小学校の音楽講師だったとき、あらためてその音色に魅了されたという妹尾さん。一方で、大人になっても演奏を続ける人やプロ奏者は少なく、およそ15年前に一念発起し鍵盤ハーモニカ奏者としての活動をスタートしました。

演奏会や岡山市北区表町に教室を開くなどして魅力を発信し、今回、“鍵盤ハーモニカのふるさと”ともされるフランスのジャパンエキスポでの演奏も決まりました。

国内では初等教育で用いる印象の強い楽器ですが、豊かな表現力を持っているといいます。

(妹尾美穂さん)「単純に吹くとこうです」

息づかいや鍵盤の押し方ひとつで様々な音色や独特の和音を生みだします。

(妹尾美穂さん)「バイオリンのように弾きたいと思って息を入れ込んでいって、そういう表現をしていきたいと思うと、滑らかに吹けたりもする」

(Q)「鍵盤ハーモニカの魅力は」

(妹尾美穂さん)「カメレオン」

小学校で行われた出発前の演奏会では、妹尾さんがジャパンエキスポに合わせて結成した「空音(くおん)」のメンバーと7曲を披露しました。迫力ある演奏に子どもたちが持つ鍵盤ハーモニカの印象も変わったようです。

(児童)「得意なほうではないですけど、きょう、とても好きになりました」

(児童)「小学校だけで使う楽器かと思っていたんですけど、こういうすごい演奏もできる楽器だと知ってすごくびっくりしました」

(妹尾美穂さん)「子どもたちから『頑張って』って言ってもらって、これはもう(パワーを)いただいて、日本からのエネルギーを倍増させてフランスのみなさんに届けたいと思います。海外へ」

フランスで開催されている「ジャパン・エキスポ」。妹尾さん率いる「空音」は、(7月)15日と16日の舞台に立つということです。