■「万が一また封鎖されたら・・・」日系企業は籠城準備

日系企業「神鋼投資有限公司」では、解除初日となった6月1日の出社は3人のみ。残る20人については、出社が可能かどうかヒアリングを行っているといいます。

“ゼロコロナ”政策は続くため、オフィスの封鎖に備えた対策も取られていました。段ボールに詰めらているのは、歯みがきセットやカップ麺。そして多数の寝袋も用意されています。

もしまた封鎖されたら・・・日系企業も籠城準備


神鋼投資有限公司 神尾真裕美副総経理
「万が一ビルが封鎖されたら、寝袋とかを使って、しばらくは籠城できるように。これ(寝袋)も人数分あるわけではないので」

神鋼投資有限公司 西村善嗣総経理
「これ(寝袋の数)に合わせて出社人数を決めるのか・・・」

■「今一番したいのは人と会うこと」も飲食店では制限が

上海在住の駐在員の男性は、今一番したいこととして、「話したり、食事をしたり、いろいろな人と会いたい」と言いますが・・・

上海在住 日系企業駐在員
「基本的に飲食店の店内での利用が今も制限は続いているので、基本的に(人と)道端で会うこと以外は許されていない状況ですし、大人数で集まっての食事ももちろんできない状況ですので」
「この2か月間を振り返って『傷をなめあいたい』というか、『みんなで頑張ったね』という会話をしたいというのがすごくあるが、それができないのが結構きついなと感じている」

「いろいろな人と会いたい」というが…


男性が住むエリアでは、ロックダウン中、市当局からの食料配給の他に、5月下旬からは、時間限定で買い物にも行けるようになったと言います。

■配給の奪い合い、政府批判の絶叫・・・ロックダウン中の壮絶な姿

しかし、市内の別のエリアでは配給の“奪い合い”も起きていました。4月4日に中国のSNSに投稿された映像には、地面に落ちた配給の品に群がる人々の姿が。

配給を奪い合う人々


投稿された映像
「荒らされて誰も管理していない。全てのものを自分たちで奪うしかない」

また食料が届かないという市民が、マンションの窓から叫ぶ映像も投稿されていました。

「早くこっちを見ろ!飢え死にしそうだ!政府は私たちを見捨てた!」

中には、ネットスーパーで食料の争奪戦を勝ち抜くため奮闘する人も。マッサージ器を指に固定し、連続タップ。必死の食料確保です。

マッサージ器を使ってスマホを連打