アプリを利用して食品ロスを軽減 その取り組みとは

朝食ビュッフェが終わったレストラン内で、スタッフが余った料理の中からお弁当にできるものをチョイス。

ホテルスタッフ
「大きいのが“TABETEアプリ”で使う弁当、これがサラダ用で、丸いのが従業員に販売しているような弁当。ビュッフェで残った食材を容器に詰め直して、お弁当に変身させます」

ロワジールホテル那覇では、これまで社員向けに弁当の販売をしてきましたが、新たに一般向けにお弁当の販売を始めました。

この日出品するのは鮮やかな彩りのタコライス弁当500円、そして、大ぶりのエビが入った彩りサラダ300円などです。

出来上がったお弁当はお店と消費者をつなぐ、食品ロス削減アプリ「TABETE」を通して一般向けに販売します。

利用方法は簡単アプリの利用者が好きな商品を選んだら、クレジットカードで決済。購入時に指定した引き取り時間に店舗に行き、スマホの購入画面を見せるだけで商品を受け取れます。

新垣和史 総料理長
「残り物ではあるが、お出ししているものはすべて調理人が手をこめて作っていますので、美味しく頂いていただければと思います」

実際にアプリを利用し、お弁当を購入した人は…

利用者
「少しでも無駄をなくしたいというのと、安く購入できるので、美味しいですし、すごいお互いにとっていいのかなと思う」

ホテルは食品ロスの削減に、利用者はお得に美味しく食べながらロス削減に貢献。まさにWINーWINな取り組み。こうした取り組みはつくる責任・使う責任というSDGSの目標につながっています。

営業統括部 平良恵美子課長
「まだまだ県内だと認知度が低いと思っているので、これをきっかけにお客様が認知度があがり、私たちだけでなく他のホテルさんとかもこういうTABETEのようなフードロスのアプリを導入して、もっとお客様に広がっていって、少しでもフードロスの削減に貢献できたらなと思っています」

沖縄県内には多くのホテルがあり、ビュッフェを取り入れている事業者も少なくない中、宿泊客へのサービス、そして食品ロスの課題、どちらにも妥協せずに挑戦する取り組みが県内で広がることが期待されます。



【記者MEMO】
実際に購入した弁当は、お肉はジューシー、野菜も新鮮でホテルクオリティの味がぎゅと詰まったお弁当でした。ロワジールホテル那覇の朝食ビュッフェは、通常大人3000円。その味をワンコインで楽しめて、食品ロスに貢献出来るというのは消費者にとっても嬉しい取り組みと感じました。

また、ロワジールホテル那覇のお弁当はあくまでも食品ロスを削減するためのもので、毎日必ず出品しているわけではないので注意してください。