相談きっかけに関係改善できた親子
りつ子さんとの相談によって実際に子どもとの関係が改善できたという親子を訪ねました。栃木県で中学1年・小学5年・小学3年の3人の子どもを育てるかず子さん(仮名)です。りつ子さんに相談したのは3年ほど前。当時小学4年だった長女の不登校がきっかけでした。
(かず子さん(仮名))
「泣いているのを学校に置いてくるとか、引きずって連れていくとか。でも、すごく苦しかったです。本当にここまでするべきなのか、でもみんな学校に行っているしこうしなくちゃいけないよね、ここで学校を休んでいいよと言うのは甘えなんじゃないか、とか。そういう思いで、私も苦しかったけど、長女も苦しかったしつらかったと思います」
さらに、次女も去年に学校に行きにくくなり、ランドセルを背負ったまま動けなくなってしまうことも。そんな娘2人を受け止められるようになったのは、りつ子さんへの相談がきっかけでした。
(かず子さん(仮名))
「学校の先生から、他の保護者から、近所の人から、どう見られているのかがすごく気になっていました、前はね。今は人と違うなんて全然、むしろどんどん違っていいんじゃないかと思える。相手を変えよう、子どもに何々させようというのが今は全くなくなって。この子はどういうふうに思っているのかなとか、どういうふうに感じているのかなって思えるようになった」
長女は現在も不登校ですが、以前よりも会話が増えました。次女は行きたいときに学校へ行けるよう学校側に相談。フリースクールも活用しながら、次女のやりたいことは何かを見守りました。すると、去年は校舎から見るだけだった運動会に今年は参加するなど、ほぼ毎日学校へ通うように。
(かず子さん(仮名))
「学校に行こうって言ったことがうれしいんじゃなくて、本人の中からこうしたいが出てきたことがうれしくて。本人の中から『また行ってみよう』って思えて初めて学校に行くことが良かったんだなって改めて思いました」
(かず子さんの次女)
「(Q今は楽になった?)うん」
子どもたち自身を見つめ、子どものやりたい選択肢を応援できるようになることこそ、りつ子さんが目指す母親の姿だと言います。
(大西りつ子さん)
「感じ取るんでしょうね、子どもも。そのまま見てもらえているみたいな、信頼してもらえているなと子どもが感じとるので、どんどんお母さんにもいろんなことを話してくる」