冒頭陳述で検察は、2人の関係について、平成30年(2018年)から不貞関係で、片桐被告が「妻と離婚する」とウソをついて、関係を継続。

片桐被告に子どもが生まれ、帯広市の高校に異動後「関係を解消したい」と連絡すると、宮田さんが帯広市を訪れるなどし、そこでも別れ話をしたが、宮田さんが納得せず、一旦、離れた後、自宅に向かうと、宮田さんの車があり、車内で口論。
そこでも妻と別れるよう、求められたので、片桐被告が「もう、死ぬしかない」と言ったのに対し、宮田さんが頷いたので、一緒に後部座席に移動し、互いにシートベルトを巻いて、引っ張り合ったと説明しました。

一方、弁護士は、宮田さんが関係解消を認めず、金銭を要求。全財産は700万円と話すと、700万円を渡すよう求められたが、まず、300万円を支払った。
異動後、別れ話を持ちかけると、ヒステリーを起こされ、4月3日には666回の着信や高校職員への電話があるなどし「嫌だったら、お金を払って」と言われ、さらに400万円を支払うも、宮田さんの態度は変わらなかった。
その後、宮田さんから「あなたの家の前にいる。早く来たほうがいい」と言われ、自宅前で合流。
車に乗ると、宮田さんから「(妻と)別れないなら、赤ちゃんと奥さんを殺す」と脅されたので、片桐被告が「もう、死ぬしかない」と言うと、宮田さんが2回、頷いたので、殺害に至り、追い詰められた上での同意殺人だったと主張しました。
公判は、14日まで証拠調べなどが行われ、24日に求刑、判決は、28日の予定です。