10日、線状降水帯が各地で発生し、九州北部は記録的大雨となりました。災害から命を守るための“適切な避難のタイミング”とは。
土砂災害の「前兆」に河川の増水 避難のタイミングとは
山本恵里伽キャスター:
重要なのは適切な避難のタイミングだと思います。防災アドバイザーの岡本裕紀子さんにお話しを伺いました。

今回、大きな被害をもたらした土砂災害には「前兆」があるといいます。
・地鳴りなど普段聞かない異様な音
・土や木の葉が腐ったような臭い
こういった前兆があった場合、躊躇なく避難をしてください。
「前兆」がなくても、次のような場合は避難の目安となります。
・1時間に20ミリ以上の雨
・降り始めからの積算雨量が100ミリ以上

今回、河川の氾濫も発生しました。川の大きさによって避難のタイミングが変わってくるといいます。
▼小さい川(用水路など)
短時間でも一気に水位が上がるおそれがあるので、とにかく早めの避難を心がけてください。
▼大きな河川
下流で雨が降っていなくても、上流で雨が降り続いている場合、時間差で水位が上がってくるおそれがあります。自分が住んでるエリアだけではなく、川全体のことを把握する必要があるといいます。