7月8日に開幕した夏の高校野球福島県大会。TUF「Nスタふくしま」では、シリーズ「つなぐエール 白球にかける」で注目校を紹介します。
5回目は、南会津と県立石川の連合チームです。結成間もないチームですが、去年ベスト16を経験した頼れるキャプテンを中心に、チーム初勝利をかけてこの夏に挑みます。
快晴の空のもと、違う練習着で白球を追いかけるのは、南会津高校と県立石川高校の球児たち。

この夏、初めて連合チームとしてタッグを組んだ2つの高校は、総勢15人で力を合わせ、大会に挑みます。
南会津・石川連合チーム 福島健太監督「きょうで一緒に練習するのは3回目。仕上がりは数字で表すなら50くらい、それを1ずつ仕上げていきたい」

チームの中心は、南会津の3年・キャプテンの吉崎翔惺(しょうせい)選手。エースで4番、投打の要としてチームを盛り立てます。

南会津・石川連合チーム・吉崎翔惺主将「去年の夏の大会から長い時間が経った感じがしない。残り1か月間も本当に短いと思う。この1か月間でしっかり調子を上げていきたい」
去年の夏は、準々決勝まで進出した南会津高校。それから1年、今年は部員の数が足りず単独で大会に出場することもままならない状況に。目標を見失いそうになることもあったという吉崎選手ですが、大きな支えになったのが同級生の存在でした。

吉崎主将「今の3年生は3人しかいなくて、1年生から少ない人数でやってきたので(野球部を続けるかどうかも)話をした。2人のおかげで今ここに立っていられる」
今では、1年生だけの石川高校の選手に積極的に声をかけるなど、献身的にチームを支える姿に、福島監督も確かな成長を感じていました。
福島監督「去年と比べたらモチベーションが低いと言っていたが、(今は)石川の選手に教えるような姿勢も見せている。マイナスな面も言うが、頑張る気持ちも持ち合わせていて、素直さと我慢強さを感じる」