「流行のピークは通常より大きくなる」

港区のクリニックの近くにある病児保育施設「チャイルドケアばんびぃに」。病気で保育所や学校に行けない子どもたちを預かっています。

施設の定員は6人ですが、『ヘルパンギーナ』や『RSウイルス』などの子どもで、2か月近くの間、ほぼ連日、予約が埋まっているということです。

チャイルドケアばんびぃに 看護師
「連日7、8人はキャンセル待ちが続いているような状況。キャンセル待ちが多い分、もっと入りたいという子どももいて、心苦しいところはある」

子どもを預けにきた保護者は…

「『RSウイルス』に感染して、熱があって保育園に預けられなかったので、こちらに預けました」
「すごいありがたい。仕事をしないといけないので。看護師にみていただけるので、すごく安心して預けられる」

子どもの感染者が増えることで、小児の救急病院にも多くの患者が殺到しています。

東京都立小児総合医療センターでは『RSウイルス』で重症化した子どもの入院が、2週間前から増加していて、対応できる病床はひっ迫しているといいます。

東京都立小児総合医療センター 感染症科部長 堀越裕歩 医師
「ほとんど満床で、通常の医療も行っていて、もう常に綱渡り。近くの市中病院に転院していただいて、かろうじて病床を運用してるような状況」

なぜ今、子どもの感染症が急増しているのでしょうか。

東京都立小児総合医療センター 感染症科部長 堀越医師
「コロナの影響で、いろんなものが自粛されていて、従来だと毎年流行ってたウイルス性疾患がちょっと間が空いたりして、間が空くと感染したことない子どもの数が多くなるので、そこでばっと一回ウイルスが広がり始める。流行のピークは通常より大きくなると思う」