初めて来た日から6か月 ついに生まれて初めて美容室で髪を切る

2023年6月8日。この日、げんきくんは自らお店へと入っていきます。
(赤松さん)「ちょっと落ち着いてからしましょう。きょうはちょっと短く切りますね」
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初めて来た日から6か月。嫌がる気持ちはあります。けれど、じっと、がんばります。
(赤松隆滋さん)
「切るよって言った時にワーとは言ってるんですけど、ちょっとかがんだ感じになるっていうのは、切ってもいいよのポーズなんです。ただ、終わる時間とかどれだけするかっていうのがわかっていないから外に行きたいと」
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生まれて初めて美容室で髪を切ることができました。
(母親)「げんちゃんすごいな、なんか別人みたい」
(げんきくん)「ありがとう、ありがとう(ピースをする)」
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(げんきくんの母親)
「ここまで切れるようになるっていうのは正直驚きなんですけど。初めは入れなかったっていうのがあるので。わかってはいるから、もうちょっと経験を積んだら」
(赤松さん)「ようがんばった!げんちゃんバイバイ!」
(げんきくん)「(赤松さんとハイタッチする)」
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「人との違いを楽しめれば自分の世界も広がる」。そんな社会が、美容室が、増える未来を願って。
(赤松隆滋さん)
「障がい者に対しての合理的配慮という意味では、まだまだ日本は進んでいないのかもしれません。僕は美容師なので髪の毛を切ることに関してやっていますけど、あらゆるプロが子どもたちに対して、この分野は自分の分野だからと手を差し伸べたら、きっとこの子の住む世界・未来はキラキラまぶしいものになるに違いないと思うので、そうなる世界に自分も関わりたいと思っています」
◎2016年の厚生労働省の調査によりますと、全国で発達障がいと診断された人の数は48万人。このうち、5人に1人が9歳までの子どもです。
(2023年6月29日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)














