「しんどい場面ばかりだったが、0点で迎えられた」96球無失点

 その裏5回、山下投手の粘投に打線が応えます。わずか1安打に抑えられていたロッテ先発、小島和哉投手に対し頓宮裕真選手、杉本裕太郎選手の連続ヒットで、ノーアウト2塁3塁のチャンスをつくると、7番に入った、マーウィン・ゴンザレス選手が、初球の変化球に見事に反応します。

 「ストレートを待っていたが、抜けたフォークが真ん中にきたので、しっかりと打つことができた」と振り返ったレフト前へのタイムーヒット。3連打で、2点を先制します。

2点のリードをもらった山下投手は、一段とピッチングの迫力が増し、先頭の福田秀平選手から、この試合5つ目の三振を奪います。ロッテも、足を使って攻略しようとしますが、バッテリーが落ち着いた対応。最後は、ディレードスティールに山下投手が冷静に対応してスリーアウト。

「とにかく、ひとりひとり全力で迎えることだけを考えていた。しんどい場面ばかりだったが、0点で迎えられたのは、よかった」と語った山下舜平大投手。6回96球、5安打5奪三振、無失点の内容でマウンドを降りました。