信州の名物と言えば「おやき」ですが、長野市にイートインもできる専門店が、オープンしました。
コンセプトは、「どんな人にも優しいお店」です。


長野市三輪の「おやきや千代子(ちよこ)」。

店内にズラリと並んだおやきは、もちもちの薄皮と、外からでもわかるほどぎっしり入った具が特徴です。

この店を切り盛りするのが、小湊瑞希(こみなと・みずき)さん。

「どんな人にも優しいおやき店」をコンセプトに、さまざまな背景を持つ人たちが一緒に安らげる店づくりを心がけています。

■小湊瑞希さん
「視覚障害のある方に対して名札のところに点字のシールを貼って一つひとつ読みながらおやきを選んでもらえる」

さらに、ゆっくりとメニューを見ながら商品を選べるように、点字とQRコードを使った音声ガイド付きのメニュー表も用意しています。

障がいのある、ないに関係なく、誰でも気軽に利用できる店にしたいと店内は「バリアフリー」を意識しました。

そこには小湊さんの家族への思いがありました。

■小湊瑞希さん
「息子が発達障害と診断されていることもありまして、なかなか来店しづらいという飲食店があるので少しずつでいいから障がいがある方が来店しやすいような工夫をしていってくださったらうれしいなという気持ちで取り組んでいる」

この日、近くの児童センターに勤める女性が、オープンを聞きつけ、来店しました。

■来店客                                                 
「こども食堂に関しての寄付が1口300円って聞いてるので私子ども関係やっているのでこれを寄付させてください」

■小湊瑞希さん                             
「ありがとうございます」

店では、地域の子どもたちが安心して過ごせるようにと、毎週月曜日から土曜日の営業時間中にこども食堂も開いています。