■国内の充電スタンドは減少傾向!


充電スタンドは現在全国に約3万か所。ガソリンスタンドと同じくらいの数ですが、そもそもすぐに給油できるガソリン車と違って、充電に時間がかかるので、単純比較はできません。


その充電スタンドの数は右肩上がりで増えてきたものの、実は2020年がピーク。その後はなんと減少傾向です。その理由の一つは“老朽化”。多くの充電スタンドは、2010年代の前半に補助金を活用して設置されましたが、約8年という耐用年数を次々と迎えていて、「設置したものの思ったよりEVが来なかった」と撤去してしまうケースもあるといいます。

老朽化で廃止された急速充電器 東京・町田市

■一家に1台充電設備を義務化? 東京都は驚きの計画


東京都の小池知事は今年4月 新築住宅への充電設備の設置を義務化する方針を示す

こうしたなか、政府は2030年に充電スタンドをいまの5倍に増やすとの目標を掲げています。また、小池知事も今年4月、「電気自動車などの普及を支える充電設備の設置は不可欠」として本腰を入れ始め、一定の新築マンションや新築の戸建て住宅に充電設備の設置を義務付けることを目指すと表明しました。

■買いか?しばらく待ちか? 消費者は・・・


EVの展示場を訪れたお客さんに聞いてみると、多かったのが「環境のためになる」という意見でした。脱炭素を求められる時代に入り、世界的な環境に対する意識の高まりが日本国内にも波及してきているのを感じます。さらにガソリン価格が高いなかで、「ガソリン代と比べて充電のほうが安いと聞く」ランニングコストのメリットを上げる人もいました。

一方で懸念の声として一番多かったのがやはり「充電スタンドの少なさ」でした。駐車場付きの戸建て住まいであれば、充電設備を設置して、寝ている間にチャージすれば大丈夫かもしれません。ですが集合住宅では、設備の導入に管理組合の許可が必要などのハードルがあります。日本ではマンションなどの共同住宅に暮らす人が4割を超えていて、そこに充電設備が導入されていないことが、EV普及の妨げになっているとの指摘もあります。

マンションに設置された充電スタンド


国内の充電スタンドは、人口比だとフランスのわずか3分の1というデータもあります。日本が立ち遅れないためにも、いつでもどこでも充電できて安心してEVに乗れるインフラの整備を急ぐ必要があります。また充電がさらに短時間で済む急速充電器の開発や、大容量の蓄電池の早い実装も期待しています。