2人の髪の毛は、こども達が待つ医療用ウイッグに

5歳にして、初めてバリカンを使った刈り上げにも挑戦。

男前のかっこいい髪に仕上げられました。

おうがくん:
「これが俺の髪か…」

母、睦美さん。散髪を通して息子の姿が少したくましく感じていました。

鈴木睦美さん:
「髪が長かった数分前が想像できない。かっこいいじゃん。おうちゃん」

この日、ヘアドネーションとして切った髪の長さは母・睦美さんが50センチ、息子のおうがくんが40センチでした。親子2人合わせた髪の重さは76グラムとなりました。

鈴木睦美さん(43):
「毎日編み込んだり三つ編みしたり、毎朝子ども園に送っていっていたのに、そういうことができなくなると思うと切なくなったが、髪を役立ててほしいのでいいきっかけになった」

なんということでしょう!

ロングヘアからさっぱりヘアへと変貌した鈴木さん親子。

2人の思いが込められた髪の毛は、美容院を通じてNPO法人に送られ、医療用ウィッグを待つ子どもたちに提供されます。

医療用ウィッグを1つ作るにはおよそ5キロの髪が要り、髪を提供するには、寄付を受け付けるNPO法人と提携する美容室で切る必要があるということです。鈴木さんによりますと、登米市内の子ども園に通うおうがくんは26日、散髪後初めて登園しましたが、友だちなどから、「短い髪も似合うね」などと言われて本人も喜んでいたということです。