2025年8月、金融協会の職員になりすまして、高齢の女性からキャッシュカード1枚を盗んだとして福島県に住む男が再逮捕されました。警察は、男は特殊詐欺グループの受け子とみて調べを進めています。

窃盗の疑いで再逮捕されたのは、福島市に住む43歳の飲食店従業員の男です。警察によりますと、男は仲間と共謀のうえ、今年8月20日に仙台市青葉区に住む80代の女性からキャッシュカード1枚を盗んだ疑いが持たれています。男の仲間とみられる人物が金融協会職員になりすまして女性に電話をかけ「キャッシュカードを新しくする必要があるため職員が訪問する」などとうその説明をしました。

その日のうちに、今回逮捕された男が金融協会職員になりすまして女性の自宅を訪問。女性から受け取ったキャッシュカードを封筒に入れ、女性が目を離したすきに別の封筒とすり替えたとみられています。

男は女性に「まだ封筒を開けないでください」と言って立ち去りました。翌日、女性が不審に思って封筒を開封したところ、中にトランプカードが1枚入っていて被害に気付いたということです。

警察の調べに対し男は「弁護士が来てからしゃべります」などと話しているということです。

男は、女性のキャッシュカードを使って現金50万円を引き出した疑いで先月29日にも逮捕され処分保留となっています。警察は、男は特殊詐欺グループの受け子とみて詳しく調べることにしています。