武力攻撃を想定した「図上訓練」避難完了に6日間

その沖縄周辺では、2022年に中国が軍事演習で発射した弾道ミサイルが落下するなど安全保障環境が厳しさを増しています。
沖縄県は外国による武力攻撃を想定した「図上訓練」を2023年3月に初めて実施。国の関係機関と島民避難の対応などを確認しました。

先島諸島の住民や観光客ら12万人を九州に避難させる場合、普段の2倍を超える輸送力を確保したとしても、避難完了まで6日間かかることが確認されました。

輸送を担うのは民間の航空機や普段、観光客や島民の足となっている船が想定されています。

沖縄から九州、船での移動に約25時間

沖縄から九州への船での移動にはどれくらいの時間がかかるのでしょうか?
那覇と鹿児島を結ぶ「フェリー波之上」は、国から要請があれば住民らの輸送を担います。

夏ならではのこんな場面も…ゲリラ豪雨です。甲板が水びだしになりました。

一夜明けても航海は続きます。

記者
「沖縄那覇を出航してからおよそ25時間、鹿児島県の桜島が見えてきました。まもなく鹿児島新港に到着します」

九州までの所要時間は約25時間。

住民避難を担う業者は

事態が緊迫するなか、民間が避難を担うことに不安はないのでしょうか?

マルエーフェリー 川原義人さん
「(不安が)全くないというふうに言われると嘘になってしまうと思う。国なり地方自治体が安全を確保したうえで指定の公共交通機関に指示があると思っている」